授業形式2
この授業形式にする前は、他塾と同じ板書授業を行っていました。大手の予備校で講師をしていたこともあるので、授業は別に不得意なわけではありません。「カリスマ」っぽく授業する術も身に付けました。
ただ、元々、英語の指導に板書授業という形式は合わないと感じていました。数学や理科なら理系であれば高3まで新しい単元が出てくるので、知識のインプットのために板書授業は有効だと思います。しかし、英語の場合、いわゆる「単元」などというものは文法を教える場面では存在しますし、英語の習得において文法はもちろん重要ではありますが、それは、その上に語彙や読解力を積み上げる土台にすぎません。
高橋ゼミでは、高校生の文法はオリジナルの音声教材を使い、早い生徒であれば、半年で一通り終えます。あとは、その復習を繰り返しながら、長文や英作文の問題を解いていきます。長文は自分の書いた和訳が正しいかどうかは指導者に見てもらうほうがいいし、英作文となるとますます一方的な授業では力はつかないでしょう。
ただ、この授業形式の弱点も感じる事があります。それは、「授業を受ける」=「先生の話を聞く」だと思っている生徒がいるということです。一斉授業だと仲のいい友達と「競い合う」ことができると感じる人もいるようです。
正直私には個人的にこの感覚がよくわかりません。先生の話を聞いたり、友達と競い合うなら学校でも十分しているはずなんですが、無理に行かなくてもいい塾においてもそれを求めるんですかね。
なかなかやる気のない生徒ほど自分の外にモチベーションを求めがちですが、うちに来てもらって伸びる生徒は、しっかり基礎を身に付けることによって英語に対する不得意意識がなくなり、英語の学習に対する意欲が高まるという生徒が多いです。
今後もそういった指導を心がけていきたいと思っています。