切磋琢磨
集団授業は他の生徒と「切磋琢磨」しながら勉強できる形式だと言われることがあります。
確かにそういう場合もあるでしょうし、なれ合いで騒がしい場合もあるでしょう。
それでは、うちのような、塾長が一人一人の生徒に対応する形式だと塾生は「切磋琢磨」されないんでしょうか。
そんなことはないと思います。
集団授業なら、例えば講師の言う答えを聞いて、自分でマルバツを付けて、なぜその答えになるかの解説を聞いてなるほどなと思うことで済ますこともできるでしょう。
しかし、うちのような形式だと単なるマルバツではとどまらず、間違えた問題を自分でもう一度考えてもらったりします。和訳などは自分では正しいと思っていても、私から見たら違っていて解説した後にもう一度自分で訳しなおしてもらったりします。文法問題などの間違いは一旦自分の席に帰ってその文を覚えてきてもらます。
そういう意味で、塾生は私とのやり取りの中で「切磋琢磨」されていると言えると思います。
もちろん、それぞれの授業形式に長所短所はあります。
うちの塾では10年くらい前までは当時は珍しかった電子黒板を使って集団授業をしていました。
私自身も3大予備校の一つで講師をしていたこともありますので集団授業は不得意ではありません。
経営効率からいうと、一度に沢山の生徒に一方的に話して授業料をいただけるほうが効果的です。
しかし、集団授業では一人一人のニーズに応じた指導ができないと考えたのでこの方式に切り替えました。

